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2006年4月 2日 (日)

コンプライアンス→アドヒアランス

コンプライアンス(compliance)、アドヒアランス(adherence)という2つの言葉があります。
どちらも薬物治療を語る上で出てくる言葉です。そして、どちらも同じ意味で「患者さんが、ちゃんと薬物治療を続ける事ができているか」の意味。特に統合失調症では、再発を防ぐためには薬物治療を尊守して頂くことが必要なので、精神科でこの言葉がよく登場します。

じゃあ、なぜ2つの言葉があるのか。この間、聞いたSchooler先生の公演で、そんな話になりました。
コンプライcomply」と言うと、同意して従う、という意味です。コンプライアンスという言葉の中には患者の従順さをも意味しているのです。かつての、医者が一方的に指示を出し、患者が服従するという父権的な医療に合う言葉でしょう。
しかし、医師が情報を提供し、できるだけ患者自身の理解を深めて、患者自身の決定を尊重するのが今の医療です。その中でコンプライアンスという言葉には、やや時代遅れな印象があります。

アドヒアadhere」の直接の意味は「くっつく」です。アドヒアランスは、固く守る事を意味し、医師と患者の間に上下を感じません。ほら、この方が現代っぽいでしょ?患者の主体的に薬物治療に参加することが含まれています。

……というわけで、アドヒアランスという言葉に乗り換えですね(^-^)


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コメント

勉強になりました。
僕もアドヒアランスを使わせていただきます。

投稿: muramasa | 2006年4月 4日 (火) 16:16

>muramasaさん
コメントありがとうございます。
今後はアドヒアランスに移行すると思うので
今のうちから使っちゃって下さい。
……って、私もまだ50%ぐらいの確率で
コンプライアンスと言ってしまってますが^-^;

投稿: さとる | 2006年4月 5日 (水) 17:46

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