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2006年12月30日 (土)

パリペリドン@USA

Good4shcizo_2 2006年12月20日、Johnson & Johnson社は統合失調症治療薬のリスペリドン(リスパダール)の後継品としてパリペリドン(インベガ)の徐放製剤が統合失調症治療薬としてアメリカFDAに承認されたと発表したとのこと。

噂に聞くに……ハロペリドールよりも副作用が少なく効果があると言われるリスペリドンよりも副作用が少なく効果が期待できる……なんて話。

早く、日本に入ってこないかな~o(^-^)o

どうも、パリペリドンはリスパダールの代謝産物であるとの話。それも、錠剤よりも液剤の方がパリペリドンが多くなるとの噂。だから液剤の方がちょっとだけより効果があって、ちょっとだけ副作用がより少なくなる……という理屈なのでしょうか。興味津々。

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2006年12月29日 (金)

コンスタ日本接近中

統合失調症の患者さんの中には、アドヒアランスが悪くて経口薬による薬物治療が困難な方がいます。

そんなとき、持続して効果を発揮する「デポ」と呼ばれ注射が用いられることがあります。抗精神病薬の持続型の注射です。2週間なり4週間なりに1回注射すると、しばらくは効果が期待できるというもの。

そんな持続型の注射のちっちゃなニュース。

12月21日、2週間持続注射製剤リスパダール・コンスタ(RISPERDAL CONSTA)が統合失調症の治療薬として日本で承認申請されたとのこと。従来の定型薬のデポ剤から乗り換える時期が近づいていますね(^-^)

2009/5/8 (追記)リスパダール・コンスタが承認され、発売が近付いているとのこと。この6~7月でしょうか。楽しみですね♪ 記事はこちら

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2006年12月28日 (木)

ジプレキサと高血糖リスク

知人SIU氏より知らされたジプレキサのニュース……

Eli Lilly社の非定型抗精神病薬・ジプレキサ高血糖リスクに関して、社内資料と公表データに食い違いが認められたというニュースをNew York Timesが先週木曜日に報じました。

http://www.biotoday.com/view.cfm?n=17065

BloodsugarNew York Timesは数百ものLillyの社内資料を入手しており、その資料をもとにして今回の記事を発表しました。

……とのこと。

ジプレキサが良い薬なのは変わりの無い事実。実際に、統合失調症に効果があります。そしてパーキンソン症候群などの錐体外路系副作用が非常に少ないもの。

ただ、高血糖のリスクについて注意するのは忘れちゃいけませんね。良い薬なだけに慎重に、ですね。ジプレキサ服用中の方は、食べすぎには御注意を。

ジプレキサ服薬中の方は2006年11月27日の記事「非定型向精神薬をお飲みの方へ」をどうぞ。

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2006年12月27日 (水)

向精神薬の自己調節

抗精神病薬の服薬を「自分で調整することがある」と回答した患者が20.9%

Good_badそのうち……

  • 50%以上が自分の判断
  • 10%ぐらいが家族と相談して
  • 医師と相談してが40%弱

これは、全家連に家族がいる患者さん&聖マリ通院してる患者さんを対象にした、聖マリの諸川先生による患者アンケート調査。

私も外来で、減らす予定の薬について、減薬の方向で自己調節を指示することがあります。このようなものが4割なのでしょう。
しかし6割については医師の治療計画外の薬物調整。これは病気の治療が困難になったり、再発の原因になったりと危険な行為です。

患者の立場であれば、薬の自己調節は避けるべきでしょう。服用中の薬で自己調節が可能なものがあるのかを聞いておくのもいいでしょう。

約1割の患者が自己判断で調節しているのです。医療者の立場からは、その危険性をきちんと説明しておくべきなのでしょう。

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2006年12月22日 (金)

ワイパックス品薄

 ロラゼパムワイパックス®、アズロゲン®、ユーパン®、ロコスゲン®)の生産が間に合わず、処方しようにも品薄状態にあるとのこと(驚

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実際の錠剤とは多少……いや相当、異なる場合がございます。

 ということで、先日の外来で何人かメイラックス®(ロフラゼプ酸エチル)に切り替えました。というのは、「薬というものを飲まないと不安」といって漫然と服薬が続いてしまうことがあります。そんな人には、今回の件が減薬の良いきっかけになることでしょう。

 当然、ただ減薬するのは一つの手です。しかし、そう減らすのが不安な人には、一度メイラックスに置き換えることにしています。長時間型のメイラックスは置換後には減薬・中止がしやすいんですね。無駄な薬を飲まなくて済むようにできるかも。

 また、その後も飲み続けるにしても、安定した効果・副作用の少なさからオススメできる薬ですからね(^-^)

 

 

 ついでに、簡単に2剤についてメモメモ。

ロラゼパム(ワイパックス®):

 中間型のベンゾジアゼピン系抗不安薬。鎮静作用が強め。半減期は12時間程度(5-25時間)。1978年に日本で発売されて、約30年の歴史あり。ワイパックスの錠剤には「WPX」の文字。

 

ラフラゼプ酸エチル(メイラックス®):

 長時間型のベンゾジアゼピン系抗不安薬。眠気少なく、筋弛緩少ない。半減期は約110時間とすごく長い! だから止めやすい。
 1989年発売、という比較的新しい薬。当時、しばらく日本では「抗不安薬ならあるでしょ」と、新しい抗不安薬が承認されずにいました。そんな中、しばらくぶりに承認されたのがこの薬。
 1mg錠も2mg錠も割線あり。明治製菓のリラックスできるお薬、それがメイラックス、という分かりやすいネーミングw

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2006年12月18日 (月)

クリスマス会@病棟

先日、担当している病棟でクリスマス会がありました。

外来やら入院やらバタバタしながら、合間をみつけて出し物してきました。普段から、かなり本格的に磨き続けている芸を披露。その際には、白衣赤い衣装にお着替え。

あとで看護師が患者さんに
今、来た人が誰だか分かる?
と聞いてみたところ……



分かんない



オイオイ、あなたの主治医だってば

まあ、白衣姿しか見たことないでしょうからねぇ。 普段着ならともかくあの赤い衣装では、考えが及ばなかったのでしょうか(^-^;

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2006年12月14日 (木)

飲み忘れ

受診時に薬が余っていることがある」と回答した患者が45.7%とのこと。

そんな患者さん、薬を余らせた理由の46.7%が「飲み忘れ」

これは、全家連に家族がいる患者さん&聖マリ通院してる患者さんを対象にした、聖マリの諸川先生による患者アンケート調査。

 

私自身、薬は飲んでません。でも毎日飲もうと決めたサプリメントがあります。ハイ、毎日飲めてません(x_x; 当然、統合失調症における薬物治療は、私のサプリメントと違って、重要度が違うものです。それにしたって、人間だから飲み忘れが生じかねないのは同じことでしょう。

Dontforget では、薬を飲み忘れないようにするにはどうしたらいいのでしょう

医者の立場からすると「服薬回数を減らす」のが一つの工夫かもしれません。一日4回だと、どれかが抜けてしまうかもしれません。一日1~2回なら、比較的飲み忘れにくいのではないでしょうか。

患者の立場なら、家族や周囲の人の理解と協力があるといいでしょう。周りの人に服薬を隠していると、飲むタイミングを失い、そして飲みそびれやすいことでしょう。むしろ周りの人が「薬の時間じゃない?」と声をかけてくれるぐらいの方が、患者本人も飲みやすいでしょう。

他にも薬の管理方法も工夫の一つでしょう。食卓の上に缶でも用意して、その中に入れている人もいます。ピルケースを利用している人もいます。カレンダーに貼り付けている人もいますし、専用のポケットがついているカレンダーを用いている人もいます。

 

他にも、いろいろと工夫があると思われます。皆さんが、どんな工夫をしているのかナマの声を聞いてみたいですね(^-^)

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2006年12月10日 (日)

病棟での服薬回数

今の病棟を担当してから約8ヶ月。色んな面で薬物の調整を続けてきました。その中で課題に挙げていた一つが「服薬回数の減少

服薬回数が多ければ……

  • 退院後に本人と家族が服薬管理がしやすい。(……といっても、退院までの道のりが遠い長期入院者ばかりですが-_-;)
  • 与薬をする看護師の負担が軽減される。

……のようなメリットがあります。

Howmanytimes 私が担当している病棟に現在入院中の患者さんについて、服薬回数を振り返ってみました。

4月(8ヶ月以内の入院者は入院時)平均服薬回数3.57回/日。
そして、今は平均2.14回/日に減少。眠前1xの人は2人。 →追加) 2月現在の平均服薬回数が2.05回/日になりました!

また、看護師は昼に人数が多く、朝・夕・眠前は少ないもの。ですから、昼に与薬する人手はあるので昼に服薬することを増やし、人手の少ない朝夕を減らしたいと思っていました。

8ヶ月が経ち、現在は担当している病棟患者さんの91%を昼食後と眠前の2xにし、朝食後と夕食後の服薬は10%前後のみになっています。

これからも入院している患者さんには、より退院しやすい環境を整えたいと思ってます。また、そーいうところの看護師の負担を軽減し、その軽減できた分を、より良い医療のめに頑張ってもらいたいものです(^-^)

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2006年12月 6日 (水)

エライ子ちゃん

病棟でカルテに向かって仕事をしていると
患者さん(66歳女性)が、開いた扉からヒョッコリ顔を出して

先生はエライ子ちゃんねぇ(^-^)

と一言。そして歩き去っていきました(笑
医者と患者であっても、人間と人間。
66歳から見れば「ちゃん付け」。そんなものなんでしょうかね。

いやぁ、しかしこの歳でエライ子ちゃんですか。参りましたね(笑
悪い子ちゃんと呼ばれないようにしたいものです(^-^;

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2006年12月 3日 (日)

職場復帰の際に

うつ病を主とした精神障害で休職に至ることがあります。そして、回復した際に、どう職場に戻るのか。という話をこの間の講演で聞いてきました。

いきなり元の仕事に元の様に戻ることが、病気の再発を招きかねないことがあります。そこで「On the Job Rehabilitation (OJR)」という考え。主観的ストレスの少ない内容から仕事を再開しましょう、というもの。

講演の中では次のような例が…

最初の2週間 → 月水金 10時~15時勤務

次の2週間 → 毎日 10時~15時勤務

次の2週間 → 毎日 10時~定時

最後の2週間 → 毎日 定時あがり

そして職場復帰。

人によってプログラムを変える必要はありますが、参考になりますね(^-^)

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2006年12月 1日 (金)

非定型が増加 (当たり前)

聖マリアンナ医科大の諸川先生の行なった患者アンケート調査を読んでみました。

2005年8月に服用されている抗精神病薬の比率を見ると

  • リスパダール4割ちょっと
  • ジプレキサ2割
  • セロクエルとルーランが各1割弱

という数字。

非定型全体を合わせると7割近くという数字。対象者は全家連に家族がいる患者さんと、聖マリ通院してる患者さん。このアンケート調査の主題は別のところにあるのですが、何だか興味をもっちゃいました。

やはり非定型を用いるのが今の医療なんですね(^-^)

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