« 2007年2月 | トップページ | 2007年4月 »

2007年3月28日 (水)

てんかんにバルプロ酸

てんかん」と診断されたばかりの患者さんを対象とした非盲検無作為化試験の結果、
全般てんかん分類不能てんかんについてはバルプロ酸(デパケン、セレニカ、バレリン等)が1stライン治療として有効とのこと。
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=18745

抗てんかん薬と言えば、カルバマゼピン(テグレトール、レキシン、テレスミン)もあります。
しかし、これらは抗精神病薬の血中濃度を大きく低下させてしまうため、統合失調症に伴うてんかんでは避けるべき薬
ですから、どうしてもバルプロ酸に頼りがちでしたが、今回の結果は「それはそれで間違いじゃなかった」と確認させられました(^-^)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月24日 (土)

妄想性障害と統合失調症

臨床場面では
「妄想しかないのが妄想性障害」
「病的体験を伴い『おかしい』のが統合失調症」
という認識をしていますが、あらためてここでDSM-IVに照らし合わせてメモメモ。

Dsm4_1 妄想性障害
A)奇異でない内容の妄想
 追跡・被毒・病気をうつされる・実は病気だ・遠方の人に愛される・浮気されるetc 現実生活で起こる状況に関するもの。

B)統合失調症のAを満たしたことがない
 ただし、妄想主題に関したものなら幻触や幻嗅が出現してもよい

C)妄想(orその発展)の直接的影響以外に、機能は著しく障害されておらず、行動も目立って風変わりだったり奇妙だったりしない。

D)気分エピソードが同時に生じていても、その期間は妄想より短い
E)物質や一般身体疾患による生理学的作用によるものじゃない

要するに、妄想性障害が統合失調症と違うのは……
・妄想以外は機能が保たれている
・妄想にしたって、そこまで奇妙じゃない
……ということでしょうか。

補) 省略したり、簡単な言葉にしてしまったりしてます。正確な内容は、ちゃんと本を手にお調べ下さいm(U_U)m

| コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月22日 (木)

【当blogのまとめ】睡眠関連

「プシコ・メモメモ」で扱った、睡眠関連の記事をまとめてみました♪

Sleepwell_1睡眠薬とそのリスク  :睡眠中の異常行動に注意ですね

学習と香り :睡眠中に香りを嗅ぐと学習効果UP?

寝相  :寝相で性格が分かっちゃう?
寝相2

リスミー :塩酸リルマザホンって、結構いいんじゃない?

……ってな記事が今までにありました。寝相の話はちょっと話題性があって楽しいかも♪o(^-^)o

| コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月20日 (火)

統合失調症の診断(DSM-IV)

統合失調症について、改めてDSM-IVに照らし合わせてメモメモ。統合失調症の診断基準を簡単に見てみると……

Dsm4 A) 以下のうち2つ
■妄想
■幻覚

■まとまりのない会話
■ひどくまとまりのないor緊張病性の行動

■陰性症状(感情の平板化、思考の貧困、意欲の欠如)

ただし、以下のものがあったら2つと言わず1つでOK
・奇異な妄想
・行動や思考を逐一説明する幻聴
・2つ以上の声が会話する幻聴

B) 社会的または職業的機能の低下

C) 障害が6ヶ月以上

DEF) そして、以下のものではない。
失調感情障害や気分障害
物質や一般身体疾患
広汎性発達障害

要するに……
病的体験まとまりの無さ陰性症状がある
・社会的あるいは職業的に機能障害が生じている
……ということ。

補1) 省略したり、簡単な言葉にしてしまったりしてます。正確な内容は、ちゃんと本を手にお調べ下さいm(U_U)m

補2) 診断基準は、あくまで「確定的な診断」を下すためのもの。これに満たないからといって統合失調症じゃない、と言えるものではありません。まだ基準を満たす前の発病初期なんて、確定診断を下さなくても統合失調症として治療を始めるべきことだってありえます。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月18日 (日)

睡眠薬とそのリスク

Sleepwell_1催眠鎮静薬の製薬会社に、アレルギー反応睡眠関連行動等の危険性の注意を医薬品のレーベルに追加するよう、アメリカFDAからの要請があったとのこと。

睡眠中の運転(sleep driving、睡眠運転)だなんて、なんとも恐ろしい話。
以前に、私が外来で診ていた人の中には……
・朝起きると、買っておいたお菓子がどこか(胃袋?)に消えている
・朝起きると、大量のネット通販をした跡がある
・朝起きると、読んでいた本のシオリが先に進んでる(睡眠中の読書?)
……といったケースも。

必要な範囲で睡眠薬は使った方がいいのは当たり前。
しかし、リスクを考えると無駄に睡眠薬は使いたくありませんね(^-^;

元ネタはココ。http://www.biotoday.com/view.cfm?n=18563

| コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月16日 (金)

学習と香り

Obenkyou こんな素敵なニュースを発見!

http://www.biotoday.com/view.cfm?n=18498

学習時に嗅いだ匂いを
徐波睡眠時にも嗅ぐと学習効率が増す

したのは、こんな実験。

1)ゲーム神経衰弱(みたいなもの)をしている時にバラの香りを嗅ぐ。
2)その晩の徐波睡眠中同じバラの香りを嗅ぐ。
3)すると次の日に神経衰弱のカードペアを思い出せる率は……

すると結果的に思い出せる率が上がっていたとのこと。
すご~い!

これを利用するなら、勉強するときに使う筆箱の中に
香りをつけた物を入れておいて
枕もとにも同じ香りを用意。
すると学習効果がUP!

……ということが期待できるのかな?

| コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月12日 (月)

まだハロペリドールが第一!?

他の病院の噂を聞いていて、未だにハロペリドールを、非定型抗精神病薬よりも優先させている精神科医がいるとか。

非定型をちゃんと使えば、ハロペリドールに対して抗精神病作用が同等以上の効果を有するのは今や常識。そして、副作用が少ない点で非定型の方が優れているのも常識。

それなのに、なぜハロペリドールを優先させる理由があるのでしょう。ハロペリドールの方が安い?処方し慣れてる?それだけでベストの治療をしないというのは治療として不適切でしょう。ハロペリドールを優先させる理由などありません

自分の師匠や先輩からの流れなのかもしれません。ハロペリドールが奏功した経験の方が多いのかもしれません。何か、その医者なりの理屈があるのかもしれません。

しかし、世界的なRCTによる研究報告の数々に、先輩の話個人的経験や理論が優先させるのは「独善的」と言わざるをえません。

ここで書いてもしょうがないことですが、そんな貧しい考えの医師もいるのかと思うと苛々してしまいます。統合失調症にかかられた患者さん皆さんが、良い治療を受けてハッピーな人生を送られることを祈るばかりです。

補足: ハロペリドール自体も十分に良い薬です。その使用そのものを否定するものではありません。患者さん個々を考えると非定型よりもハロペリドールが優先される場合もありえます。混乱ありませんよう(^-^;

| コメント (2) | トラックバック (0)

2007年3月 9日 (金)

抗パ薬の等価換算表

抗パーキンソン薬の等価換算表を教えてもらったので、なくさないうちにメモメモ。

薬剤性錐体外路症状に対する
抗パーキンソン薬の等価換算表

ビペリデン(アキネトン、タスモリン) 2
トリヘキシフェニジル(アーテン、トレミン、ピラミスチン、セドリーナ) 4
プロメタジン(ヒベルナ、ピレチア) 25

メチキセン(コリンホール) 10
アマンタジン(シンメトレル) 100
ジフェニルヒドラミン(ベナ、レスタミン、レスミン) 30
Photo_4マザチコール(ペントナ) 8
ピロヘプチン(トリモール) 4
プロフェナミン(パーキン) 100
ヒドロキシジン 65

稲垣先生・稲田先生2006年度版

| コメント (4) | トラックバック (0)

抗パ薬を数えてみよう2

Photo_43月6日の日記で現在の抗パーキンソン薬(抗パ薬)を数えました。これまで、どれだけ減らせたのかを振り返ってみるべく、過去の抗パ薬を数えてみました。

現在入院中の患者さんの…… ・2006年4月以前の入院者は2006年4月 ・2006年4月以降の入院者は入院時 ……の処方されていた抗パ薬をカウント。

塩酸ビペリデン(アキネトン、タスモリン) 1mg錠を57錠、57mg、
塩酸トリヘキシフェニジル(アーテンetc) 2mg錠を52錠、104mg
プロメタジン(ヒベルナ、そしてベゲタミンに含まれている) 25mg錠で6.5錠相当、162.5mg
メチキセン(コリンホール) 2.5mg錠を2錠、5mg

ビペリデン換算で47人全員で117mg人当たり約2.49mgを服用していました。

それからすると今でも減薬できていますが、さらに減らせるように工夫していきたいところです。ちょっとワクワクしちゃいますねo(^-^)o

| コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月 6日 (火)

抗パ薬を数えてみよう(^-^/

私が担当している患者さん44人が使っている抗パーキンソン薬を数えてみました。
2007年2月初旬では……

塩酸Photo_4ビペリデン(アキネトン、タスモリン) 1mg錠を3535mg、
塩酸トリヘキシフェニジル(アーテンetc) 2mg錠を3570mg
プロメタジン(ヒベルナ) 25mg錠を9225mg
79錠……ってことは、ビペリデン換算で全員で79mg人当たり約1.80mgを服用中。

もう既に11ヶ月前にこの病棟を担当し始めてから、いくらかは減ってきています。3月3日の日記にも書いたように、抗パ薬は最低限に抑えるのが良いとの話。さて、これからどれだけ減らせるでしょう。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月 3日 (土)

統合失調症と抗パ薬

イーライリリーによるWeb講演会、そして大日本住友製薬による講演会の両方で、北海道大学精神科教授の小山先生のお話を聞きました。その内容の一つに、抗パーキンソン薬(以下「抗パ薬」)の併用についてのお話がありました。

Photo_3 統合失調症の治療の際、抗精神病薬とともに、抗パーキンソン薬が併用されることが多いものです。それは、抗精神病薬によるEPS(錐体外路症状。手の振るえや歩行障害など)を防ぐため。

しかし、抗パ薬の使用は抗コリン作用による副作用をもたらしてしまうのは有名な話。口渇便秘認知機能障害など。ですから、抗パ薬を使用してEPSを防ぎ、3ヶ月程安定していたら、減量や中止を試みるべきではないか、とのお話でした。

もしそれでEPSが再び生じるようであれば、抗パ薬を再投与すればいいだけの話。漫然と処方してしまいがちな抗パ薬の減量や中止を試みてみようと思ってます。私が担当する病棟の状況は3月6日の日記の通り。これからどうなるのか楽しみ……

| コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月 1日 (木)

コーラだらけの自動販売機

Cola今、勤めている病院の自動販売機です。コーラ500mL缶だらけ。これをどうにかしたいと思ってます。この問題については2月25日の日記にも書いたとおり。

なんとかできたら、また写真を撮って報告したいですね。まずはこれが「BEFORE」ってことで。

| コメント (3) | トラックバック (0)

« 2007年2月 | トップページ | 2007年4月 »