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2007年11月26日 (月)

睡眠薬の半減期

各種睡眠薬の血中半減期をメモメモ

一般名(商品名) 血中半減期

■超短時間型
ゾルピデム(マイスリー)1.78-2.30
トリアゾラム(ハルシオン)2.9
ゾピクロン(アモバン)3.66-3.94

■短時間型
ブロチゾラム(レンドルミン、レンドルミンD)7
リルマザホン(リスミー)10.5
エチゾラム(デパス)6
ロルメタゼパム(ロラメット、エバミール)10

■中時間型
ニトラゼパム(ネルボン、ベンザリン)27.1
フルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレース)7
エスタゾラム(ユーロジン)24
ニメタゼパム(エリミン)26

■長時間型
クアゼパム(ドラール)36.6
ロフラゼプ酸エチル(メイラックス)110

どれも単位は「時間」です。

超短時間型の薬は3時間前後の半減期。めちゃくちゃ早いですね。この手のものは安全だと思って安易に処方されがち。しかし、中止が困難になるので要注意。私自身はこの手の薬を殆ど処方しないようにしています。

短時間型は8時間前後。朝には殆ど残らず安心して使いやすい薬。これも中止するときに難しいのは注意ですね。

中時間型は25時間前後。だからといって一日中寝ちゃうわけではなく、朝にはちゃんと目が覚めるのが通常。寝付いてから朝起きるまでの睡眠全体が安定するのはポイント。飲み続けると効果が強まります。最初に効かなくても「効かない」と結論づけずに続けるべきでしょう。中途覚醒にはお勧めです。不眠の原因が解消したときに、中止しやすいのは大きなメリット。

フルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレース)は半減期が7時間と短いなのに「中時間型」なのは、代謝されるとニトラゼパムになり、これが中時間型だからということでしょう。ですから25時間ぐらいの半減期に近い効果が得られるということ。

長時間型は、とにかく長い。中時間型で挙げたメリットがなおさら。

睡眠薬は14日分しか処方できない縛りがありますが、ゾピクロン(アモバン)とリルマザホン(リスミー)は、その縛りがないのは外来で使う上ではポイントですね。

そして、正確には睡眠薬ではなく抗不安薬であるエチゾラム(デパス)やロフラゼプ酸エチル(メイラックス)なども当然のことながら14日の縛りと無関係ですね。

また、ニトラゼパム(ベンザリン、ネルボン)は、抗てんかん薬としてなら長期処方が可能。でも睡眠薬としては14日縛り。難しいところです。


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コメント

こんばんは、そしてWelcome back!!
眠剤は薬剤師になった時から、「これでもか!」ってほど調剤してきたかもしれないです。それだけ不眠に悩まされている人が多いんでしょうねぇ(-.-)
私が見てきた処方(主に内科)ではマイスリーとレンドルミンが多いですね。患者さんが「眠れない」と言えば「これでも飲んでみて」と軽く処方するDr.が多かったのかもしれないです。ご年配の方にはユーロジンなども使われますよ。"半減期が短い=弱いクスリ"と思われているので、バシバシ使われてしまうのでしょうね。こちらでも眠剤の服用には十分目を光らせないといけないです(@_@)
私の知ってる眠剤トリビアを。(☜便乗メモ!?)
アモバン…唾液分泌があるので、夜中に「苦~い」思いをすることあり。粉砕したらさらに飲めなくなるかも(+o+)
ユーロジン…眠剤によくある「急性隅角緑内障」の禁忌がない。患者さんは自分が緑内障だということは知っていても、どのタイプかまでは知らないことが多いので緑内障のある患者さんへの処方としては無難?
ドラール…脂溶性で空腹時服用と比べ2~3倍吸収率UPのため禁忌に「食事」がある。

日数制限ですが、14日制限のものは裏ワザ(?)で倍量処方するのが目立っていますね。ただマイスリー(10)2T vds 14TDは完全にアウト!用量のMAXも良くチェックしないとレセプトが戻ってきます。
今からだと「年末年始」の一言を入れると14日制限が30日まで延ばせますね。ただ30日制限のものは延長不可なので他の薬が35日処方でも1種類だけ30日になってしまうことがあり患者さんにぼやかれることもあります(ToT)
処方箋に「年末年始のため」の文字を見ると、年の暮れを実感するようになりました(*^_^*)

本日もマタタビPOWERで大いに語ってしまいました(汗)satoruさんの周知の内容ばかりだと思いますが、いちネコの小さな脳みその中身と思って笑ってやってくださいな(^u^)

投稿: cat×cat | 2007年11月26日 (月) 22:43

>cat x catさん
実は、このブログはタイマー式にアップさせたもので、また帰ってきてませんでした(^-^;

マイスリーは何だか処方されてますけど、ちょっと意義を疑っちゃいますね~。おっしゃるように「短時間=弱い薬=気軽な薬」という安易な考えが多いのでしょうね。

BZD全体として食事で血中濃度の立ち上がりが急になりすぎるものと理解していました。しかし、ドラールの脂溶性がポイントになるとは知りませんでしたね~

で、ユーロジンに「急性隅角緑内障」の禁忌がない、はポイント高いです。このメモが埋もれないように、あらためて記事にさせていただくかも。念のため添付文書か本を確認してみます。全く疑ってませんが、記事にする際に必要とする条件なもので(・_・)

マイスリーの倍量がひっかかるのは全国どこでもなのでしょうかね。「年末年始」の一言は、来週からは必要になりますね。30日以上の処方については気をつけなきゃ……っていうか、長期処方については、自分でも把握しきれてません。勉強しなきゃ、です。

いろいろありがとうございます(^-^/

投稿: satoru | 2007年11月28日 (水) 22:32

こんばんは。無事にお戻りになりコメントまでいただけて光栄です!(^^)!

お褒め(?)いただきましたユーロジンについて。
新人研修の時に協和発酵さんからもらった「薬剤師のための添付文書の読み方10の鉄則」に書いてある内容で、"眠剤=緑内障バツ"だと思っていた先入観が崩れたので、すごく印象的でした。本書によると、『ユーロジンは理論的には閉塞偶角緑内障発作の可能性はあるのだが、実際の症例は報告されていないことと、抗コリン作用もごく弱いことから、禁忌にも慎重投与にもしませんでした』とのこと。
緑内障であってもオペ済みなら、他の眠剤を使っても影響ないと以前参加した勉強会(目薬メーカーの○天製薬さん)で言っていたので緑内障で眠剤が出ていても、冷静に対処できるようになりました。(今もヒヨっこですが、さらに新人だった頃は緑内障の人に眠剤が出ようものなら即、先輩に「これ、危ないっすよ~」と言っては大騒ぎしたものです)
「禁忌が禁忌じゃなくなる場合もある」
こんな逆転ホームランみたいなこともあるんですね~(*^_^*)

投稿: cat×cat | 2007年11月29日 (木) 00:48

おおっ!さらに情報を頂いちゃいました。その情報は改めてちっちゃな記事として転載させて頂きますね(^-^/

投稿: satoru | 2007年11月29日 (木) 13:08

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