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2007年12月12日 (水)

緑内障と抗うつ薬

眼圧が上がる疾患「緑内障」では、使用する抗うつ薬を慎重に選ぶ必要があります。

比較的古い抗うつ薬抗コリン作用から眼圧を上げやすく、使用すべきではないのは当然のこと。ほとんどの薬(テトラミド以外)が緑内障では禁忌になっています。

では、比較的新しい抗うつ薬であるSSRI/SNRIではどうなのか。添付文書を読んでみると……

ジェイゾロフト特に記載なし
トレドミン慎重投与(眼圧を上げる可能性)
パキシル慎重投与(散瞳の可能性)
デプロメール特に記載なし

……とのこと。

ですから、緑内障で抗うつ薬を使う必要があるときにはジェイゾロフトデプロメールからというところでしょう。デプロメールでは、緑内障を治療する薬との併用についてCYPがらみで注意すべきでしょう。ジェイゾロフトの抗コリン作用は「ゼロ」ではないので、そこに注意すべきところでしょうか。パキシルトレドミンも「慎重投与」であり、こまめに眼圧をチェックしながらであれば使用も可能ということでしょうが、緑内障に対してファーストチョイスからはハズレることでしょう。

ちなみに、マイナートランキライザーでも抗コリン作用が少量ながらあることが大抵。ほとんど全てが急性狭偶角緑内障では禁忌。大丈夫なのはアタラックスとセディールでした。これもメモメモ。


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コメント

本日2本目!

緑内障って抗コリンは基本的にバツなので薬剤選ぶのにも困ったりします。(Dr.から「じゃあ、どれなら使える?」と聞かれますので)
マイナートランキライザーのアタラックスとセディールOKの内容、とても勉強になりました!
SSRIのジェイゾロフトとデプロメール、「記載なし」ということですが、絶対大丈夫!なのか試験してないので分からないなのか、ココがビミョーなところですね(^_^;)
緑内障というだけで治療の道が閉ざされないように、another wayも見つけておきたいと思いました(*^_^*)

投稿: cat×cat | 2007年12月12日 (水) 22:55

>cat×catさん
いつもコメントありがとうございます。
以前……
糖尿病→狭偶角緑内障→ひどい視力低下→うつ病
……という経過の患者さんを診たことがあります。そのときの治療については、かなり悩みました。不安も不眠も強く、それも悩みました。

同様の患者さんは他にもいるハズ。この記事は、そんな患者さんを再び診たときに参考になるかと思いメモしてみました。

投稿: satoru | 2007年12月13日 (木) 15:18

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