抗精神病薬は様々な受容体を遮断し、作用や副作用をもたらします。それについて菊地哲朗先生の表には受容体親和性を示すKi値が沢山!改めて自分が把握すべく、数字ではなく強弱で書き直してみました。
表に扱われていたのは次の5剤。4つの新規抗精神病薬と、古い薬の代表格HPD。
リスペリドン(以下RIS):商品名リスパダール
オランザピン(以下OLZ):商品名ジプレキサ
アリピプラゾール(以下APZ):商品名エビリファイ
クエチアピン(以下QTP):商品名セロクエル
ハロペリドール(以下HPD):商品名セレネース、リントン
■ドパミン
D2受容体
APZ > RIS・HPD ≫ OLZ・QTP
現在、統合失調症はドパミン過剰がその病態の主だろうと考えられています。D2親和性は治療そのものに関わります。ただ、「D2親和性が強いこと」が「治療効果が高いこと」を直接示すわけではありません。
D2親和性が強いものは「タイト・バインディング」←→弱いものは「ルーズ・バインディング」と呼ばれており、各々が違う特性を持ちます。タイトであれば、しっかり効果をもたらすことでしょう。しかし、ルーズなオランザピン(OLZ)も半減期が長い分、安定した治療効果が発揮できているのでしょう。ルーズで半減期が6時間程度とクエチアピン(QTP)の効果が安定するかは疑問を抱くところです。
■セロトニン
5-HT1A受容体
APZ ≫ RIS・QTP > OLZ・HPD
5-HT2A受容体
RIS > OLZ・APZ > HPD・QTP
5-HT2AをD2以上に強く遮断する薬剤は「SDA」と呼ばれています。SDAの代表としてリスパダール(RIS)が挙げられますが、ドパミンを強く遮断する一方で、5-HT2A遮断によりEPSを防止・軽減することに成功しています。
■アドレナリン
α1受容体
RIS・HPD > QTP > OLZ・APZ
興奮や攻撃性、攻撃性、不安、焦燥などに対する鎮静効果が期待でき、最近ではD2受容体とともに治療効果に関係する可能性が指摘されています。起立性低血圧が生じることがあるので留意しておきましょう。
■ヒスタミン
H1受容体
OLZ・QTP >RIS・APZ ≫ HPD
食欲を増やし、体重増加をもたらします。また、抗アレルギー薬がしばしば眠気をもたらすように、鎮静作用が生じるのも問題のひとつです。
■ムスカリン(コリン)
M1受容体
OLZ ≫ QTP > HPD・RIS・APZ
便秘や尿閉、口渇、霞み目など、様々な副作用をもたらします。抗コリン作用はパーキンソン症候群を軽減する作用があります。
こんな特性を意識しながら、より良い薬を選んでいきたいものですね。私自身、まだ頭の中が混乱してますが、少しずつ学んでいきたいと思います(^-^)
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