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2008年5月28日 (水)

アルコール依存をチェック!

アルコール依存のチェック項目として「CAGE」と呼ばれる4項目があります。このうち2項目がひっかかる様であればアルコール依存を積極的に疑うべき、というもの。日常診療で参考になりそうなのでメモメモ。

Beer02 C =Cut Down
あなたは今までに、自分の酒量を減らさなければいけないと感じたことがありますか?

A =Annoyed by Criticism
あなたは今までに、周囲の人に自分の飲酒について批判されて困ったことがありますか?

G =Guilty Feeling
あなたは今までに、自分の飲酒についてよくないと感じたり、罪悪感をもったりしたことがありますか?

E = Eye-Opener
あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?

ちょっとアルコール依存の話を持ち出すのにちょうどよさそうですね。これはチェックです(^-^)

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2008年5月24日 (土)

自殺企図歴と自殺の家族歴

Stopsuicide21_2  自殺についてJ.John Mannを中心とした座談会についての文献で、自殺リスクの高いうつ病の特徴について話題になってました。

 うつ病の患者を診る際に自殺リスクの強弱を判断する基準として……

1:自殺企図をしたことがあるか
2:家族に自殺、あるいは自殺企図したことがある人がいるか

……が挙げられるとのこと。

 特に斬新なことが書いてあるわけではなく、以前から言われていた当たり前のことです。しかし、日常の診療の中で十分に問診できていなかったな……と思い、これからはちゃんと情報を得るようにしようと思いました。うん、聞くことにしよo(・_・)o

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2008年5月21日 (水)

久里浜式スクリーニング

久里浜式アルコール症スクリーニングテストもエクセルで作ってみました。これはエクセルでの自動計算の方がずっと楽なハズ。

「KAST.xls」をダウンロード

機会があれば使ってみて下さい(^-^/

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2008年5月17日 (土)

悲?怒?

名古屋大の尾崎紀夫先生のお話のなかで、BPD(境界型人格障害)について興味深いお話が。

Domesらの報告が元でしょうか。まず、悲しみの表情怒りの表情を用意します。それにモーフィングの技術を用いて、悲しみと怒りの途中段階の曖昧な顔を沢山用意します。

この沢山の顔を見て「怒ってる」と感じるのか「悲しんでいる」と感じるのかを調べます。すると、BPDの患者さんはあいまいな表情を「怒っている」と感じやすい傾向があるとのこと。

なるほど。BPDの人は、周囲の人が怒っていると感じやすいものなのでしょう。実際以上に「怒られた!(>_<」と感じやすいかもしれません。さらに、実際には怒られてなくても、怒られていると感じるかもしれません。それでは、対人関係の上で衝突が多いでしょうし、自尊心も低くなるでしょうし、ストレスが多いでしょうに。

この傾向をBPDの患者さん本人に理解してもらえたら、本人がいくらかでも客観視しやすくなるのでしょうね。

ああ、その怒っている顔と悲しんでる顔、そしてその曖昧な顔が欲し~!BPDの人(+家族)に実際に体験してもらいたい~。って、用意するのは大変そうだなo(x_x)o

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2008年5月14日 (水)

アリセプトの意義

アルツハイマー型認知症の治療薬として、塩酸ドネペジル(アリセプト)があります。私は積極的に治療に用いています。しかし、私の知る医者に「今さら進行を遅らせてもしょうがない。だから処方しない」と言う人がいました。その考えに疑問を感じましたが、私的な考え以外に反論の根拠を持ち合わせていませんでした。う~ん……

アルツハイマー型認知症に対して、アリセプト(96例)とプラセボ(94名)を投与して、介助に要する時間の変化を比較したWimoらの報告があることを知りました。

認知症では年月とともに介助に時間がかかるようになるのは当たり前。その52週後の結果を見ると……

プラセボ服用群では1日平均 +106.8分
アリセプト服用群では1日平均+42.6分

つまり、アリセプトを服用している方が、将来的に介助者の負担が増えにくい、ということ。処方していおいてよかったんだな、と納得。

さらに、アリセプトはBPSD(行動心理症候)を減らすという報告も。やっぱ、処方しておいた方が正解なんだろうな(^-^)

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2008年5月10日 (土)

リフレーミング

昨年まででの通勤だったのが、今年から電車での通勤。を読む時間が増えたのは大きなメリットですね。

ってなわけで、「コーチング入門」を読んでみました。人に関わるときのポイントがよく書かれており、診療の参考になります。NLP(神経言語プログラミング)で扱われていることに非常に似てますが、日常で扱われることを意識しているのでしょうか。医療者にも役に立つし、医療者じゃなくても役に立つ内容。この手の本としては難しすぎず、厚くもなありません。私としてはコーチング最初の本としてアタリでした(^-^)

コーチング入門 (日経文庫) Book コーチング入門 (日経文庫)

著者:本間 正人,松瀬 理保
販売元:日本経済新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

本を読み始めてすぐに書かれていたのが「リフレーミング」について。

相談をするなかで、解決できないことが2つあります。ポイントは「相手は変わらない」と「過去の出来事は変わらない」ということ。性格や人格が変わらない、という意味ではありません。相手を変えようと思うな、ということ。そして、過去はどうしようもありません。

この2つの解決不可能問題が出てきたときには、物事の捉え方を変えて解決可能な問題に変える必要があります。これが「リフレーミング」というもの。

以前にもどこかで学んだハズのことでしたが忘れてました。改めて意識して診療にあたってみようかな(^-^)

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2008年5月 2日 (金)

空腹×ロナセン=駄目

以前にルーラン空腹時だと血中濃度が半分になることを「空腹×ルーラン=駄目」で書きました。今回は、その続きのようなお話。

2008年4月に発売されたばかりのブロナンセリンロナセン)について読んでみると……

空腹時食後でブロナンセリンの血中濃度を比較すると2.7倍近くの差があるとか。空腹時には血中濃度が下がるんです。

なんですかそれは!(驚

Blonanserin_burger 統合失調症不調なときには、食事が乱れることがあります。幻覚・妄想が強いときには食事を摂れないことがあります。昏迷に陥ったときなんて殆ど食事がとれません。そして、ブロナンセリンはそんなときほど血中濃度が下がるということでしょうか。

そして、不調時に追加する屯用にも使えません。屯用は殆ど空腹時ですから。

さらに、眠前にも使えません。副作用報告を見れば眠気はそれなりに出そうな薬なのに。

空腹時に飲むと血中濃度が37%程度に落ち込むというのは、思った以上にネックになりそうです(>_<;

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