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2008年5月14日 (水)

アリセプトの意義

アルツハイマー型認知症の治療薬として、塩酸ドネペジル(アリセプト)があります。私は積極的に治療に用いています。しかし、私の知る医者に「今さら進行を遅らせてもしょうがない。だから処方しない」と言う人がいました。その考えに疑問を感じましたが、私的な考え以外に反論の根拠を持ち合わせていませんでした。う~ん……

アルツハイマー型認知症に対して、アリセプト(96例)とプラセボ(94名)を投与して、介助に要する時間の変化を比較したWimoらの報告があることを知りました。

認知症では年月とともに介助に時間がかかるようになるのは当たり前。その52週後の結果を見ると……

プラセボ服用群では1日平均 +106.8分
アリセプト服用群では1日平均+42.6分

つまり、アリセプトを服用している方が、将来的に介助者の負担が増えにくい、ということ。処方していおいてよかったんだな、と納得。

さらに、アリセプトはBPSD(行動心理症候)を減らすという報告も。やっぱ、処方しておいた方が正解なんだろうな(^-^)


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コメント

こんばんは。

アリセプトの使用はDr.によって考えが分かれるところですね~。言うまでもなくアリセプトに認知症の進行を抑える力はあっても治す力はありません。どうせ治らないなら飲んでも仕方ないと思われてるのでしょうか?アリセプトを飲んで本人やサポートする家族などが少しでも快適な生活が送れるのなら私は服用は必要だと思います。な~んて簡単に言ってますけど、現実問題として「アリセプトを飲む=自分(または家族)はボケてるんだ」と余計にヘコむ原因になっているんじゃないかなと考えてしまいます。結構デリケートなところなので投薬側でもより気をつけて説明しなければならないですね
。長寿の現代だからこそ、できるだけみんながhappyに過ごせる時間が長くなる手段の一つとしてアリセプトが活躍してくれるといいですね(*^^)v

投稿: cat×cat | 2008年5月16日 (金) 00:56

アリセプトを飲むか考える頃には、自分の物忘れにショックを覚えているものです。アリセプトが処方されるときには、むしろ「希望」を抱いて服薬するのでしょうね。
おっしゃるように長寿の時代ですから、皆さんに少しでもハッピーに過ごしてもらいたいものです(^-^)

投稿: satoru | 2008年5月16日 (金) 13:14

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