BPDの予後
境界型人格障害(Borderline Personality Disorder、以下BPD)の予後について白波瀬丈一郎先生の講演の中で話が出ていました。
BPDの人が、その後どうなるのか。本人も家族も心配するところです。そして、計算通りには進まない治療に医療者も無力感を覚えて不安になるもの。さて、どうなんでしょう(・_・)
Zanariniらの報告によれば、2年後には34.5%が、BPDの診断基準を満たさない程に改善したとのこと。4年後には49.4%が、6年後には68.6%がBPDの診断基準を満たさない程に改善していたとのこと。
BPDを治療していく間、計画通りにならないことだからけ。むしろ、計画通りにならないことが予定通りと思った方がいいのでしょう。そん中、医療者も患者も家族も「頑張っていれば、いずれ良くなる」と思えば治療を頑張りやすいことでしょう。
医者は「あっち方向に進もうと頑張ることが治療ですよ」と指を指し続ける役として、地道に付き合うことが治療なのでしょうかね(^-^)


コメント
こんばんは。
(本日2本目!)
特にメンタル系には地道な治療が必要だという印象を持っているのですが6年で70%弱に改善が見られると聞いて改善率が思っていたよりも高くて驚きでした。もちろん、BPD本人の体調により想定外の変化を示すこともあるでしょうが、予後のベクトルが必ずしも悪い向きではないというのを患者や家族などに伝えることが大切なのだと思いました。私が向き合う慢性疾患の患者さんでも、治療の継続に不安がある方が結構います。疾患によっては、病気そのものが良くなることがないのもあるので、「上手く病気と付き合っていく」という方向で薬物療法に取り組んでいただいています。現状を少しでも良くするために服薬していることを伝えていけたらなぁと思いますね(^v^)(う~ん、よくまとまりませんが…(^_^;))
投稿: cat×cat | 2008年8月17日 (日) 23:33
BPDの人の治療って、思うようには運ばないものです。その途中過程では、いろんなことが起きるものです。そして、関わる医療者は疲れてしまうことが多いのではないでしょうか。
でも、こーいう数字を聞いて、良くなることを知ると、ちょっと関わり方が違ってきませんか?彼らには少しでも良い方向に向かってもらいたいですね(^-^)
投稿: satoru | 2008年8月18日 (月) 08:18