「交代人格=天使」論
Chiyoda-Mental-Conferenceにお邪魔して、東京大学の柴山雅俊先生の解離についての話を聞いてきました。解離性同一性障害、いわゆる「多重人格」について、柴山先生なりの治療について語られていました。
先生の理論では、本人の人格と交代して出てくる「交代人格」は元々、「天使」というべき存在。それが経過の中で悪魔に落ちるているというのです。交代人格に対して、天使に戻るべきだと説明するのだそうです。
1) 患者の「身代わり」としてストレスに対応して患者を救っていた存在である交代人格に感謝
2) 交代人格に「交代して行動すべきではない。アドバイスをするなど交流する程度に抑えて守護すべきである」と伝える
3) 患者は自らの行動に責任を持つべきであり、責任を持つ以上、人格はひとつにするよう指示。アメリカという国で例えるなら、そんなにしょっちゅう大統領が変わってたら成り立たず、大統領は持続的に一人であるべき。
というアプローチだとか。表現が独特ですね。交代人格に、「天使」という良い存在のラべリングをしてしまうことで、本来の良い存在に戻そうとするのは非常に興味深いもの。
解離性人格障害を診ることは、なかなかありません。しかし将来、診ることがあったら参考にしたいものですね。
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