広場恐怖
パニック障害の患者さんを外来でよく診ます。突然に心臓がドキドキして、息苦しくなって、死ぬんじゃないかと不安になって……。
そして「広場恐怖」と呼ばれる症状をしばしば伴います。実際に怖がるのは広い場所ではありません。いわゆる閉所恐怖と言われるような狭い場所、例えばエレベータの中。あるいは圧迫感を感じるような人混み。歯科医や美容室といった急に逃げられない場所。
外来で診ている患者さんで「電車のドアが閉まると怖い」という人がいました。その人からしたら、電車はドアが開いたままの方がいいのでしょうか(無理
パニック障害の治療薬は抗うつ薬です。中でも、最近は副作用が少ないSSRI。適応になってる薬はパロキセチン(パキシル)とセルトラリン(ジェイゾロフト)です。そして、不安を和らげるために抗不安薬を用いることもあります。適応外ですが、他の抗うつ薬のミルナシプランやフルボキサミンだって効きます。
先ほどの例の、電車のドアが閉まると怖い人。SSRIで治療を続ける中、この間の外来でお会いしたら「ドアが閉まっても怖くありません」とのこと。それを聞いて、なんだか嬉しくなりますね(^-^)
別のパニックの患者さんの話を聞いていたら「ケータイ電話の電波が届かなくなると怖くなる」と言っていました。「何かあったときに携帯電話で助けを求められない状況」が不安をもたらすのだとか。なんとも今風の症状です。
精神科の病気は、時代によって症状の出方が変わるものです。そんなことをしみじみと感じちゃいました(・_・)
| コメント (2) | トラックバック (0)



最近のコメント