パーロデルで精神症状は出るか?
ブロモクリプチン(パーロデル)について、旭川医大の千葉先生らが過去の国内文献における副作用の報告についてまとめたものを読んでみました。様々な起こりうる副作用について集計したもの。私は精神症状に注目してみました。すると「やっぱり」という内容。精神症状の報告は24例で、殆どがパーキンソン病。
調べた文献のパーキンソン病についての報告が153例。精神症状の報告は22例。精神症状の報告がパーキンソン病ばかりに見られるのは……
・パーキンソン病ではこの薬を大量に使うため
・疾患の特異性
・併用薬の影響
……ではないかと筆者は考察していました。パーキンソン病とされる中には、幻覚を伴うレヴェィ小体型認知症が多く含まれるハズ。また、併用薬としてドパミンに作用する薬を使っていることが多いハズ。そんな中、パーキンソン病に対しては22.5mg/dayまでと大量の使用が認められています。この疾患を背景にブロモクリプチンを大量に使うと精神症状に影響があるのでしょう。
末端肥大症についての報告が149例。その中では精神症状の報告が約150例の報告の中で2例だけ。それも眠気と乗り物酔い様の不快感。どちらも統合失調症を増悪させる因子とは考えにくいもの。
そして、高・正常プロラクチン血症については計917例。この中に精神症状の報告はありませんでした。
末端肥大症やプロラクチン異常で使うブロモクリプチンの量は7.5mg/dayと少量。その量では殆ど精神症状は出ないようです。
| 疾患 | 一般的な 使用量 |
全例数 | 精神症状の 報告数 |
| パーキンソン病 | 大量 | 153例中 | 22 |
| 末端肥大症 | 少量 | 149例中 | 2……といっても眠気と 乗り物酔い様の不快感 |
| 高PRL血症 正常PRL血症 |
少量 | 917例中 |
0 |
以上のことからすると、統合失調症の治療中に使うブロモクリプチンはごく少量であることを考えると、やはりブロモクリプチンによる精神症状の増悪はさほど気にしなくて良いと推測されます。
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