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2009年4月20日 (月)

語頭の「だから」

 「だから、そーいうことじゃなくて……」というように、語頭に「だから」が付く人がいます。その「だから」って何だろ、と気になってみました。

 「だから」は本来、「だからである」と因果関係を示す接続詞のハズ。本来は省略されては成り立たない「A」が、口語では省略されます。そして「だからさ~」という語頭になってしまってます。 省略されるのは何故でしょう。「A」は何でしょう。

 ひとつに、その会話の中で、既に語られた「A」省略されていることがあります。その会話でなくとも以前のやりとりの中で出たことが「A」のことがあります。例えば「ですから(=だから)先程申し上げたように……」「だから普段から注意してるだろ!」など。この場合、因果関係は成り立たないこともあります。メタ認知を喚起する意図があるものです。平たく言えば「既に言ったでしょ」の意味。

また、理屈がある風な言葉が「他者操作」の目的で使われることがあります。理由らしきものが存在するだけで、人は影響されます。割り込んでコピーを取らせてもらえるように頼む実験があります。このとき、ただ「コピーを取らせてください」と頼むより「コピーを取らなければいけないのでコピーを取らせてください」と頼む方が、割り込みをさせてもらえる率が高かったというのです。「だから」にはそんな力があるのかもしれません。

 いずれにしても他者に対する「圧力」のための言葉であり、実際の論理とはかけ離れたもの。自分が多用することは避けたいですし、多用している人をみかけたら、その背景にあるものを考えたいですね。


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