« カッコの中の句点 | トップページ | パニック障害治療の終え方 »

2009年9月13日 (日)

トラウマに対するPE法

しばらく前になりますが、新宿で開催された第四回トラウマ治療研究会に行ってきました。そこで、Prolonged Exposure法で治療された症例の発表を聴きました。

トラウマを受けると、トラウマに関する「記憶の亢進」と「健忘」が同時に存在すると言います。そうなるとトラウマ体験の全体像を把握できなくなります。処理できず受け止められない恐怖だけが残っていると考えられます。

そこで、治療の場面でトラウマ体験に暴露させることで、全体像をとらえ直す機会を得て、受け止められる体験にできるといいます。また、心の「引き出し」から怖い記憶を取り出し、元の「引き出し」に戻す過程で、より安心を伴う記憶として戻されるといいます。

トラウマを「一連のストーリー」として繰り返し想起すること自体に治療効果があるということでしょうか。

このPE法って、治療をする側もされる側も大変そう。でも、これを通してトラウマを乗り越えられるとしたらいいですね。

EMDRでもそうですが、トラウマ治療ではトラウマの場面と向き合うことが多く、なかなか大変なものです。それにしてもこのPEは大変そう……。現在ではまだ珍しいと言えるこのPEについて、少しですが勉強になりました(^-^)


« カッコの中の句点 | トップページ | パニック障害治療の終え方 »

コメント

トラウマというか、悪い記憶(体験)と同じ記憶が良い記憶(体験)となっています。
思い出しては、悲しみ、懐かしくなります。
ときにはつらくなりますが、それもだんだん薄れてきました。
時間が解決してくれているのでしょう。
良い記憶としては残ってくれています。

投稿: 瑠聖 | 2009年9月18日 (金) 22:59

>瑠聖さん
同じ記憶に対するとらえ方が変化したというお話。トラウマに対する、極めて本質的な「処理」について語られているように思います。
よく「忘れたい」という人がいらっしゃいます。しかし、残念ながら無かったことにはならず、強いトラウマ程、忘れがたいものです。
しかし、とらえ方が変わることはよくあります。それには時間がかかるもの。
そこまで含めて、おっしゃる通りだと思います。

投稿: satoru | 2009年10月 2日 (金) 00:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/43630/31144401

この記事へのトラックバック一覧です: トラウマに対するPE法:

« カッコの中の句点 | トップページ | パニック障害治療の終え方 »