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2009年11月 4日 (水)

怠薬と再入院率

ドイツから来日された、シュライナー先生の講演を聞いてきました。その話の中で統合失調症における、怠薬に伴う再入院率の上昇について触れられていました。

統合失調症の人が1年間にどれだけ薬を中止したら、どれだけ再入院がアップしたか、という数字。

1-10日で1.98
11-30日で2.82
30日より多いと3.96

10日以下でも中止したら約2倍に、10日以上では約3倍、30日より多いと約4倍になるということ。これは頭に入れておきたい数字ですね。

よく「薬は止めちゃだめ」と患者さんの耳をタコにする勢いで繰り返しています。しかし、よく「なぜか」を伝えそびれているのではないでしょうか。

その「なぜか」について「止めると、再発・再入院に至ることになるから」を伝えるようにしています。しかし「どのくらい」を伝えていることは非常にマレではないでしょうか。

そもそも「どのくらい」を医師自身が十分に把握してないことが多いものです。私も正確には頭に入ってませんでした。この数字、覚えておくと、患者さんへの説明の際に役立ちそうですね。ってなわけで、メモメモ……


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コメント

先生!
怠薬って英語でなんて言うんですか?
英辞郎で調べたけどわかりませんでした。

投稿: たなぼた | 2009年11月 9日 (月) 23:34

ご無沙汰しております。お薬を渡す薬剤師としても「勝手に中止しちゃダメですよ〜」と申し上げる毎日です。さて、先生にお聞きしたい事があります。ドクタ-ショッピングを繰り返して治療が定まらず、薬局に答えを求める方がいらっしゃいます。どう接したらよいか分かりません。アドバイスをお願いしますm(__)m。

投稿: kmky | 2009年11月11日 (水) 23:27

>たなぼたさん
怠薬って、英語で何でしょうね。論文読んでて、相当する語句は出てきてたのでしょうか。パッと直接結びつく語句は思いつきません。力不足ですみません。アドヒアランス関連の文献を読むときには意識して語句を拾ってみますかね。

>kmkyさん
返答が遅くなりました。ドクターショッピングを繰り返す患者さんを、薬剤師さんの立場から心配されているとのこと。
「移らないで一カ所でじっくり治療されてはいかがですか」
といことは既に何度もおっしゃったのでしょう。それでもドクターショッピングをせずにはいられない患者さんの気持ち。それを傾聴することが大切なのでしょうね。「なぜ病院を移るの?」彼らなりの何かがあってのこと。
子供の時、親に思いませんでした? 頭ごなしは嫌だと。せいぜい理由ぐらい聞いてくれと。大人になっても同じこと。理由を聞くことから始めてみてはいかがでしょうか。
そして、私だったらすぐ解決することは一旦あきらめて、理由を聞いても傾聴のみにして「移るな」という言葉は飲み込んで待ちたい気がします。傾聴して共感して、何度も会ってから再度「移らない方がいいんじゃない?」と。
これを薬剤師さんに求めるのは業務のペースからして難しいかもしれませんね(・_・)

投稿: satoru | 2009年11月23日 (月) 10:27

ごめんなさい。シュライナー先生は英語じゃなくてドイツ語でしたね。
英語でも何か単語があるのかと思ったのですけど、見つからないのできっとnonadherenceとかdrug discontinuationとか合わせて表現するのでしょうね。日本語って便利!

投稿: たなぼた | 2009年11月26日 (木) 23:27

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