2008年3月29日 (土)

慢性疼痛に抗てんかん薬

抗てんかん薬慢性疼痛の治療に用いられます。バルプロ酸(デパケン、セレニカ、バレリン、エピレナート、ハイセレニン、セレブ)カルバマゼピン(三叉神経痛に適応あり。テグレトール、レキシン、テレスミン)ガバペンチン(保険適応が狭く、要注意。ガバペン)ゾニサミド(エクセグラン)などが挙げられます。

抗てんかん薬がなぜ効くかというと……

・ナトリウムチャンネルの不応期を延長して、障害を受けた神経の発作性異常放電や過剰興奮を抑制

・GABA受容体に作用して神経伝道を抑制

……という機序で効果を出すとか。ということで、発作的な電撃痛を呈する神経因性疼痛に有効だとか。これも機会があれば試みてみるべき治療でしょうね(^-^)

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2008年3月26日 (水)

慢性疼痛に抗うつ薬

慢性疼痛薬物療法について辻敬一郎先生の論文を読んだ続きです。その中では、うつ病慢性疼痛の合併が多いことが注目されていました。

WHOが1998年に行った調査によれば、精神障害有病率が、慢性疼痛を持つ患者群では、慢性疼痛の無い患者群の4倍だったとか。その中でも「うつ病」との関連が強いことが知られています。

うつ病と慢性疼痛って合併することが多くて、どちらも抗うつ薬で治療されることがあって……関連が深いものなんですね。

慢性疼痛に対する治療薬として、抗うつ薬がしばしば用いられます。よく慢性疼痛がうつ病と合併することが多いことから、抗うつ薬が有効なのは、なんとなく分かる気がします。しかし、これは「うつ病が治る→疼痛が治る」というものではないようです。

 うつ病がない慢性疼痛でも抗うつ薬は有効といいます。また、抗うつ薬でうつ病が治る前から慢性疼痛が止まることがあると言い、私もそんな患者さんを診た経験があります。

 疼痛抑制機能として次の2つがあると言われています。

脊椎後角抑制系
 脊椎後角にある膠様質と呼ばれる神経機構が関与して、痛覚情報の伝達や遮断を行うというもの。

下行性抑制系
 ノルアドレナリンセロトニン等のモノアミンやエンドルフィンが関与しています。

 今回、抗うつ薬が作用するのは下行性抑制系。セロトニンとノルアドレナリンにより疼痛の抑制が得られると考えられます。

 セロトニンに作用するparoxetineと、ノルアドレナリンに作用するthionisoxetineは各々疼痛に対して有効です。しかしそれ以上に、両方を併用した方がより強い鎮痛効果が認められた、とのこと。

SNRIが疼痛性障害に薦められているのはそーいうことか。なるほど(・_・)

 SNRIと言えば、今のところはミルナシプラントレドミン)。そしてSNRIじゃなくても、古い抗うつ薬の中でもイミプラミン(イミドール、トフラニール)、アミトリプチリン(トリプタノール)、クロミプラミン(アナフラニール)には鎮痛効果があると言われており、これらはセロトニンだけでなくノルアドレナリンにも作用するのだとか。なるほど。

しばしば慢性疼痛は治療に苦心するもの。でも、ポイントをきっちり押さえて治療していけば、より多くの患者さんを治せるかもしれませんね(^-^)

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2008年3月23日 (日)

慢性疼痛の3分類

慢性疼痛薬物療法について辻敬一郎先生が書かれた文献を、ファイザーのMRさんに頂いちゃいました♪

明らかな組織損傷が見られないのに痛みが続くものは「慢性疼痛」と呼ばれています。これは苦痛が多く、なかなか治療に難渋することが多いものです。その参考になります(・_・)

慢性疼痛は3つに分類されるとのこと

1)持続的に侵害受容器が刺激されて生じる「侵害受容性疼痛
2)疼痛の伝達・抑制機構にかかわる神経繊維の働きの異常による「神経因性疼痛
3)感情・情動面の影響が大きい「心因性疼痛

治療としては「抗うつ薬」「抗てんかん薬」が用いられるとのこと。それにはまた後日~(^-^/

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2007年12月22日 (土)

実地指導

行政の依頼を受けて、初めて「実地指導」に行ってきました♪ 県内の他の精神病院まで車で2時間かけてお出かけ。入院が適切に行われているかをチェックするお仕事です。

保健所の人と一緒に医療保護入院の患者さんを3名診察してきました。各10分ぐらいだったでしょうか。患者さん自身がどんな症状を持っているのかを改めて問診し、入院治療についてどう思っているのかを中心に診察しました。入院形態が、任意入院と医療保護入院のどちらが本当に適切なのか、を診るためですね。

一人目は、統合失調症で幻覚や妄想が残っている人。薬物治療を続ける必要があるのに、本人は病識(病気という認識)欠如してました。薬物治療を続けるには入院ぐらいしてないと無理そうだけど、本人はその必要性が理解できてない人。
……医療保護入院にせざるをえません(・_・)

二人目も同じような人。
……この人もしょうがない(・_・)

三人目は、統合失調症で欠陥状態。入院の同意も何も、普通の会話すら困難な人でした。
……医療保護入院にするのが妥当でしょう(・_・)

というわけで、診察した3名につき「この人は医療保護入院が妥当です」と書いてきました。ちょうど医療保護入院や措置入院の書類と似たような書類です。

その病院で医療保護入院している患者さんがたった3名のハズがありません。ある程度の期間入院が続いている人から病院が選んだ患者さんでした。今回は病院が選びましたが、これは保健所が指定することも可能とのこと。となると「あの病院は不適切な入院をしてるんじゃないか怪しい」と思ったら、怪しげな患者さんを指定することも可能なんですね。

他の精神病院って、中まで見る機会があまりないものです。こーいう機会にちょっとでも見れるのは楽しいものですね♪(^-^)

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精神科の入院形態

精神科として入院するには、精神保健福祉法に基づいた手続きが必要です。主な入院形態は任意入院医療保護入院措置入院の3つ。そのことについてメモメモ。

1)任意入院
本人の同意があって入院するものです。退院したいと言えば、72時間以内に退院できます。

2)医療保護入院
本人の同意が無くても、医療として必要があれば入院になります。
その為には「指定医」という資格を持った医者がその必要性を認め、同時に保護者(妻や夫、親、子どもなど)が同意する必要があります。

3)措置入院
本人の同意が無くても、自傷他害の恐れがあるときに入院になります。その為には指定医2人がその必要性を認める必要があります。

基本的には1か2。色々と保健所や警察がからんで3になることがあります。

同意する人をまとめて書くとこんな感じ。
任意 : 本人
医療保護: 指定医+保護者
措置 : 指定医+指定医

実は他にも稀な入院形態がありますが、またの機会に。
先日、精神保健福祉法に関する実地指導に行ってきたので、こんな記事を書いてみました(^-^)

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2007年7月27日 (金)

LDL/HDL≦1.7を目指せ

精神科に特化していると、内科疾患について弱いもの。そこでクレストールを売っているアストラゼネカのMRさんに、高脂血症の治療について教わったので忘れないうちにメモメモ。

LDLコレステロール/HDLコレステロールを2以下にすることが良い言われており、これを1.7以下にすることが目標だとか。

これにより血管内のプラーク形成を抑え、動脈硬化を防げるのではないかと言われています。

また、さらに言えばLDLが十分に低い状態でHDLが高ければプラークを退縮させることもできるのではないかと言われているとか。防ぐだけだった動脈硬化を治せるのかも

血液検査を見る際に異常値が無いかとビクビクしている人も多かったでしょうけど、高脂血症の治療がうまくいけば、よりポジティブな気持ちになれそうですね(^-^)

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2007年7月13日 (金)

インフォームドコンセント

インフォームドコンセントについて読んだのでメモメモ。インフォームドコンセントの5箇条というものがあるとか。

インフォームドコンセントの5箇条

  1. 病気等の名前、症状
  2. 予定する治療の内容
  3. 治療などのメリット、デメリット
  4. 治療しない場合の見通し
  5. 他に選択可能な治療法がある場合の内容と利害損失

これらをきちんと説明できていないといけない、というもの。日頃から気をつけているつもりではいるけど、完全にできているかというと……かなり自信がありません(>_<;

一番頻出の「うつ病」と「統合失調症」については、簡単に説明できるように文章にまとめておく等の準備しておきたいものですね(^-^)

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2007年3月 1日 (木)

コーラだらけの自動販売機

Cola今、勤めている病院の自動販売機です。コーラ500mL缶だらけ。これをどうにかしたいと思ってます。この問題については2月25日の日記にも書いたとおり。

なんとかできたら、また写真を撮って報告したいですね。まずはこれが「BEFORE」ってことで。

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2007年2月25日 (日)

打倒コーラ500mL缶

イーライリリー社の栄養師さんに、生活習慣病の予防について院内勉強会を開いてもらいました。その中で聞いた内容に飲料の糖分の話がありました。

皆さんは、コーヒーや紅茶にスティックシュガーを入れる際、どのくらい入れてるでしょう。1本? 半分? 中には2本以上入れる人もいるかもしれませんが、それは明らかに「多い」と言えるでしょう。健康のことを考えて、1本入れたいところを半分に抑える人もいることでしょう。

Coke01さて、コーラ500mLには砂糖がどのくらい入ってるか御存知ですか? 公式ページでは書かれていませんが、50gとも55gとも言われています。3gのスティックシュガーで17~18本前後! 目の前でスティックシュガーを17本入れられて、皆さんは飲めますか? 私にはとうてい飲む気になれません(x_x;

私の勤務している病院内の自動販売機を見ると、コーラの500mL缶が沢山売られています。(3月1日の日記を参照) 350mLと同じ値段で量が多い「お得感」からよく売れるのだとか。お茶やダイエットコーラを買えばいいのに、糖分たっぷり500mL。同じお値段でスティックシュガー18本分の不健康を買った計算。

自分の健康を考えたジュースの選択ができるよう、患者に正しい知識を身につけてもらう必要があるでしょう。また、350mL缶でいいのでダイエットコーラに変えたいと思ってます。食事についての勉強会や自動販売機の内容について、院内で話し合わなきゃo(・_・)o

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