カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の36件の記事

2009年10月16日 (金)

精神療法という言葉

精神科では、様々な治療法があります。

薬物療法:薬物で治療します
光療法:光で治療します
作業療法:作業で治療します
集団療法:集団で治療します
家族療法:家族で治療します

精神科における治療について、非常に単純化して書いてみました。要するに「○○療法」と言ったら「○○で治療すること」なのが大抵のこと。

例外が少しあって
認知療法:認知を治療します
珍しく「○○を治療すること」です。

森田療法:森田先生が作った治療法
創始者の名前によるネーミングです。

さて、言いたいのはここから。
主に対話を通しての治療について「精神療法」と呼びます。これって、どういう意味なんでしょう? 精神で治療するわけではありません。「精神を治す」のは本当です。しかし、薬物療法だって何だって、精神科での治療は全て精神を治すものです。これって、いったいどーいう名称なんでしょうね。疑問です。

昔は、薬物療法や電気療法などが無く「精神を治療するといったら対話による治療に決まってるでしょう」ということだったのでしょうかね。これも想像の域を出ません。不思議ですね(・_・)

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2009年7月 1日 (水)

指定医レポートの波が終了

この数週間、毎日の通勤電車の中、ずっと後輩達が書いた指定医取得のためのレポートを読んではチェックしていました。それがついに終了したっぽいです。文章を直し続けていた後輩達が、提出の準備に移りました。彼ら皆が合格して欲しいな♪

って、落ちたら嫌だな(-_-;プレッシャー

今年のこのシーズン、後輩に沢山の出願者がいて、沢山のレポートを読みました。読んで直すことを続け、このワンシーズンだけで自分の「指定医レポート力」がアップしたのを感じます。大変だったけど、ためにはなったかな(^-^)

以前から自分で気になってましたが、しばらく文献を読んでませんでした。というわけで、今日の帰りの電車の中、久しぶりに手に取ってみました。久しぶりになってしまうようでは、いけませんね。自分の勉強を、頑張りたいと思います。さ~て、明日の朝は何を読もうかな……

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2009年6月27日 (土)

指定医レポート

精神科医には、精神保健指定医と呼ばれる資格があります。ただ精神療法や薬物治療を行うだけなら医師免許があれば十分。そこからさら、医療保護入院や措置入院といった本人の同意が得られない際の入院や、隔離拘束の判断と手続きを行う資格です。全ては精神保健福祉法に則って行われます。

この資格を得るには、医師としての臨床経験が5年以上、そのうち精神科医として3年以上の経験が条件。そして講義を聴き、その上で8つの症例についてレポートを書いて審査を受けます。各々2000字以内。「以内」といっても書くことが沢山あるので、殆どが制限ギリギリで書かれます。

何をそんなことを急に書き出したかと言えば……

毎年2回、このレポートの締切がありますが、その締切が近々あります。そこに間に合わすべくレポートを書く後輩達が沢山いまして、最近はそのチェックに追われてます。チェックといっても文章を沢山直します。読んでも読んでも、直しても直しても次々とやってくるレポート。この1シーズンに30本以上、もしかしたら40本以上?

普通は、締切に追われて「締切なんて来て欲しくない」なんて思うもの。私としては、早く締切が来て終わって欲しいです。う~ん、もう少し!(>_<;

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2009年5月17日 (日)

相互リンクのお願い

当ブログでは随時、相互リンクを募集しております。

主に医師や看護師、臨床心理士、ケースワーカーなどの医療関係者の方のサイト・ブログとの相互リンクを求めてます。特に精神科関連の方は大歓迎です。

精神科にかかっていらっしゃる方も拒みません。ただ、当ブログとして考えている医療として望ましくない内容を書かれている場合にはお断りする場合があります。……って「意見が合わないからダメ」ということではなく、主に自傷行為を広めかねない内容や、無闇に「薬を飲まない方が良い」と主張する等といった、医療者の立場から問題を感じる内容のこと。

私自身とも医療とも無関係の方との相互リンクは、現時点では考えていません。何かございましたらお問い合わせ下さい。

何かご質問がございましたらsatoru4444@hotmail.comにメールをお願いいたします。
引き続き御愛読の程、どうぞよろしくお願い申し上げますm(^-^)m

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2009年4月27日 (月)

処方をきる

年配の看護師が「処方(箋)をきる」という表現を使っているのを聞いたことがあります。これは「処方する」の意味。この表現って、危険ですね。間違いを招きかねません。

例えば、入院中の佐藤さんがプシメモン(架空)という薬を服用していたとしましょう。「あら、佐藤さんのプシメモンがそろそろ無くなるかしら」と気づいた看護師さん。担当の医者に依頼することでしょう。

「先生、佐藤さんのプシメモン、処方をきって下さい

これを「処方箋をきる=処方する」の意味だと理解すればOKです。しかし、「プシメモンを切る=中止する」の意味だと理解すれば、の結果を招きます。

きる」と言われたら、注意しなければいけませんね(・_・;

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2009年2月 1日 (日)

質問はひとつずつ

「お話を聞き、非常に参考になりました。そこで3つ質問がございます。1つ目に……。2つ目に……。そして3つ目に……」

講演での質疑応答の際に、一度に複数の質問をする人がいます。イロイロと興味を持って質問することは良いことですが、「一度に」はマナーとして良いものではありません。

質問に答えることは演者にとって、予定外の話を即興ですることになりただでさえ負担なものです。そんなときに3つの質問を把握させるのは、かなりの負担でしょう。何を聞かれたか3つ覚えるだけで余裕をなくします。そして、その質疑応答を聞いてる側にとっても話の焦点が分からなくなります。ですから、一度に複数は好ましくありません。

恐らく、人が多い中、質問のためにマイクを手にすることに緊張しているのでしょう。ですから、無意識にマイクを持つ時間を短くしたくなる結果なのでしょう。そうでなければ、演者や周りの人の気持ちが想像できていないだけか。

ひとつ質問して答えをもらってから、次の質問をすべきでしょう。3つ聞きたいことがあれば、それを3回繰り返せばいいのです。

こんなことを書く以上、まずは自分から気をつけなきゃ(^-^)

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2009年1月17日 (土)

MRさんって医療者ですよね?

医薬品メーカーには「MR」と呼ばれる医療情報担当者がいます。"Medical Representative"の略。昔は営業としての要素が強く、宣伝=プロバガンダすることから「プロパー」と呼ばれてました。個人的には「MR=医療情報」、「プロパー=営業」というイメージ。

「昔はプロパー……」と書きましたが、今でも医者に取り入って薬を処方させようとするMR(というよりプロパー?)がいます。個人的には、そんなMRさんは苦手です。そして、それで良しとする医者もどうかと思います。

MRさんには医療者の一員として活躍してもらいたいものですね。薬が売れればOKではなく、薬を通して医療を良くしてもらいたいもの。

 

以前、とある製薬メーカーのMRさんと患者さんの治療について話していたときのこと。患者さんに併用している薬剤について質問を受けました。

先生が処方されたロヒプノール、服薬はいつですか?

という内容。私が処方したロヒプノールの飲み方は、なのかなのかなのか、それとも就寝前なのか、という質問。睡眠薬ですから、そりゃあ就寝前ですよ(-_-;

あまり医療者としての話ができない「プロパー」な感じの人でした。そんなプロパーさんは接待ばかりしてるのでしょうか。真面目なMRさんの活躍を祈るばかりです。

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2008年12月25日 (木)

一昨日の記事の訂正

前の記事のファイルが、リンクのミスで見られないようになってました。当ブログの読者の方にご指摘頂き、発覚。ご指摘ありがとうございます。ってなわけで、修正しておきましたのでご覧頂けたら幸いですm(^_^)m

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2008年11月20日 (木)

縮むのが嫌な臓器は……

Shrink_no_2

少し前に「ちょっとしたアンケート」をしました。簡単に言えば「体の臓器のうち、どれが縮んだら嫌ですか?」というもの。

その結果を見てみると、ダントツで「脳75%」でした。この結果は予測できていたもの。予測というより「やっぱり、そうですよね?」という確認が目的のアンケートでした。

脳が委縮すると言えば「認知症」です。これは早期に発見して、塩酸ドネペジル(アリセプト)で治療を始めておきたいもの。

そして「違法薬物」。麻薬・覚せい剤・シンナーなど。MDMAだってそう。脳が徐々に縮みます。それを知っている身としては、どう考えても使用する気になれません。

身近なところでは「飲酒」だってそうです。特に大量飲酒で脳が委縮します。依存症の人は脳が委縮してますし、依存症じゃなくても飲酒の程度によって委縮します。飲酒をやめると脳が回復すると考えられています。やめるのは早ければ早い方が回復が良いとされてます。

統合失調症」でも、薬物治療をせずに放置すると脳が委縮します。だから、なるべく早くに治療を始めたいんです。薬物治療を中断したくないんです。

アンケート結果にあるように、みんな脳が縮むのは嫌なもの。なのに違法薬物に手を出してしまうのは脳がもったいないこと。統合失調症だって、服薬をサボるなんて恐ろしい!そして、お酒だって飲まなきゃいいのに……

今回の「脳75%」は、これから講演などで使わせて頂こうと思います。ありがとうございました。皆さんも、何かで使ってみて下さいね(^-^/

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2008年10月20日 (月)

HIVと精神症状

先日、つくばアカデミー・オブ・サイカイアトリー(TAP)に参加した際に、国立国際医療センター(戸山病院)の先生の話を聞きました。この病院はHIVの治療が盛んとのこと。

そして、HIV治療中精神症状が出たときその診断が難しいということでした。というのも、HIV脳症では様々な精神症状が起きます。さらに、HIVの治療薬そのものが精神症状を引き起こすことがあるというのです。

ですから、精神症状があっても「HIV脳症だからHIV治療薬で治療を続ける」のか「治療薬の副作用だから治療薬を見直す」のかの判断が必要になります。決定的な鑑別法はなく、経過から推測するしかないのが現状。難しいものなんですね(・_・)

もっと他の可能性も挙がることでしょう。
HIVに感染したことによる精神的な負担もあるでしょう。ですから、それによって抑うつ状態が生じることもあるでしょう。
覚醒剤などの摂取歴がある人であれば、その後遺症で抑うつ状態や幻覚・妄想状態が生じるかもしれません。
さらに難しくなるものですね。

さらに、抗うつ薬HIV治療薬の併用には注意すべき点があるとか。複雑な問題です。

何をどうしていいのか、明確な答えはないようです。ただ、そのような難しさがあることを知っただけ勉強になりました。難しいものですね。

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