カテゴリー「依存症」の7件の記事

2009年6月 1日 (月)

本人の責任?病気のせい?

今の職場に来て一年足らず。依存症の方にお会いすることが非常に増えました。アルコールが主ですが、覚せい剤有機溶剤MDMA、さらにはパチンコなどの行為

依存症がゆえに繰り返し引き起こした問題行動について、どう考えればいいのか。そもそも病気と考えるべきなのかどうか。今日、病院を受診した方はんでいらっしゃいました。ご家族も悩んでいらっしゃいました。

Guilty 「これは病気であって病気のせい、だとすると自分の責任逃れになってしまう」と言うのです。

そして、「自分の意志の問題であって自分のせい、だとすると、もうどうしようもない」と言うのです。

本人からそうハッキリと言われることは初めてのこと。しかし、依存症はしばしば問題行動を伴うので、このような疑問はよく生じます。

私自身の中にはひとつの答えがあります。

依存症は強い欲求を生み出し、それが原因問題行動が生じるもの。問題行動は「病気のせい」と考えるべきでしょう。ただ、それが分かったら病気をしっかりと管理・治療するのは「本人の責任」でしょう。中には、病気の影響で管理・治療ができなくなる、という面があることもあります。その傾向が強いときには考慮すべきことを付け加えておきます。

そう思うようになって、依存症の問題行動が違って見えてきました。

「治療を頑張ってたけど、依存症という病気に今回は負けちゃいましたね。問題行動は残念でした」ということもあるもの。
そして「治療に取り組まずにいたのですから、依存症がゆえの問題行動が起きちゃったのは、本人の責任ですね」ということも。

統合失調症躁うつ病などで、増悪したときに問題行動が生じる患者さんにも同じことが言えるのではないでしょうか。

私自身はこの考え方にたどり着いて納得しています。しかし、絶対に正しいか、と言われたらまだよく分かりません。いかがなものでしょう(・_・)

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2008年11月 8日 (土)

第3次覚醒剤乱用期

覚せい剤の乱用が広まってしまうことが繰り返されています。

1954年がピークの第一次乱用期
1984年がピークの第二次乱用期
今は1997年から第三次期。

これを覚えるゴロ合わせを考えました。

今宵のハシ2膳、サンキューな(^-^/

54年→1次のピーク:「今宵(こよい)」
84年→2次のピーク:「ハシ2膳」
3次の始まり→97年:「サンキューな!」

……なんていかがでしょう(^-^)

覚せい剤依存症患者の80~92%精神病が発症するといいます。その多くは幻覚妄想を主としたもの。幻覚・妄想の内容は怖いものばかり。覚せい剤を使用し続ければ、そのリスクは増し続け、出た症状は悪化します。実際に覚せい剤で精神病になった人を診ている私としては、覚せい剤の使用なんて考えられません。第3次乱用期が早く終わることを心から願います。

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2008年6月20日 (金)

アルコールの離脱症状

アルコール依存症では、酒を断ったとき離脱症状が出ます。その内容について文献を読んだのでメモメモ。

離脱症状として様々な症状が出ますが、その順番には一定の傾向があります。

Beer02_2 最初は自律神経症状からです。呼吸数の増加、そして吐き気や嘔吐、脈拍数の増加と血圧上昇、発熱発汗。これらは、この順で出る傾向があります。

そして、不安焦燥

さらに軽度の意識障害に過活動が加わったような、せん妄が生じます。

そして、幻視幻聴などの幻覚が生じます。

この流れを把握しておくと、患者さんが断酒を試みた際に役立つハズ。「●●が出たから、次は▲▲がでるかな」と様々な離脱症状の出現が予測できそうですね。

ちょっと、これを頭に入れてアルコール依存の患者さんを診てみようかな(^-^)

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2008年5月28日 (水)

アルコール依存をチェック!

アルコール依存のチェック項目として「CAGE」と呼ばれる4項目があります。このうち2項目がひっかかる様であればアルコール依存を積極的に疑うべき、というもの。日常診療で参考になりそうなのでメモメモ。

Beer02 C =Cut Down
あなたは今までに、自分の酒量を減らさなければいけないと感じたことがありますか?

A =Annoyed by Criticism
あなたは今までに、周囲の人に自分の飲酒について批判されて困ったことがありますか?

G =Guilty Feeling
あなたは今までに、自分の飲酒についてよくないと感じたり、罪悪感をもったりしたことがありますか?

E = Eye-Opener
あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?

ちょっとアルコール依存の話を持ち出すのにちょうどよさそうですね。これはチェックです(^-^)

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2008年5月21日 (水)

久里浜式スクリーニング

久里浜式アルコール症スクリーニングテストもエクセルで作ってみました。これはエクセルでの自動計算の方がずっと楽なハズ。

「KAST.xls」をダウンロード

機会があれば使ってみて下さい(^-^/

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2008年4月11日 (金)

物質依存の診断基準

新しく勤め始めた病院ではアルコール依存症(や薬物依存)の患者さんが沢山います。DSM-IVでは「物質依存」とひとまとめにされています。というわけで、この診断基準を覚えることにしました。正確さを犠牲にしつつ、ザッと短い言葉にしてしまいますのでご了承下さい。

1) 耐性。物質により望む効果を得るのに以前より沢山の量が必要になる。あるいは、同じ量を使っても以前より効果が減弱

2) 離脱。離脱症候群が生じる。あるいは離脱症状を避けるために物質を使う。

3) 使用期間頻度の増加

4) 止めよう、減らそうとしても止まらないし減らせない

5) その物質を得るための時間や使用する時間、そして回復する時間といった物質使用に費やす時間が増加

6) その物質のために社会的職業的または娯楽的な活動が障害されている。

7) 精神的な問題や身体的な問題が生じているのに物質使用を続ける

 

これをメモメモ式に語呂合わせで覚えてみたいと思います♪

Photo_3 「酒に耐え、沢山の釈迦が解脱して、時はノンストップ!ノンストップ!」

う~ん、意味不明ですね(^-^;

酒に : アルコール依存などの診断基準

  1. 耐え : 耐性
  2. 沢山の : 量や期間、頻度の増加
  3. 釈迦が : 社会的な障害
  4. 解脱 : 離脱症候群
  5. 時は : 物質に費やす時間の増大
  6. ノンストップ : 止めようと思っても止まらない
  7. ノンストップ : 止めるべきなのに止まらない

さて、覚えることができたでしょうか。これで、同じ依存症の方を見るのにも、頭を整理して把握できそうです(^-^)

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2006年4月30日 (日)

パチンコ依存!

Icantstop ぱちんこ依存問題相談機関を以前にここで紹介しました。その電話相談サービスがこの4月19日から開始されたとのこと。

http://www.geocities.jp/rsnokinawa/

ギャンブル依存というのは本人のみならず、家族の生活・人生にも大きく影響を及ぼしてしまうもの。既に陥ってしまった人達が少しでも回復してもらえることを祈ります。

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