認知症の簡便な評価
認知症の評価をする上で、その臨床的特徴からステージを簡単に判断しようというReisbergらの報告を加藤・長谷川らが日本語にした表がアリセプトの資料に載っていました。
MMSEやHDS-Rは簡便な試験ですが、毎日の診療の中でするにはいくらか負担になります。特に時間に追われる外来では大変です。
この表は、エピソードから知能を推測しようというもの。これは参考になりそう。プリントアウトして外来のデスクに置いとこうかな。というわけで、メモメモ。
軽度のアルツハイマー型認知症:MMSEやHDS-Rが20前後
・年月日の感覚が不確か
・夕飯の準備や買い物(必要な材料、支払い)で失敗する
中等度のアルツハイマー型認知症:MMSEやHDS-Rが15前後
・近所以外では迷子になる
・買い物を一人でできない
・季節に合った服、釣り合いの取れた服が選べず、服をそろえるなどの介助が必要
・入浴を忘れることがあるが、自分で体をきちんと洗うことができ、お湯の調節もできる
・自動車を安全に運転できなくなる
・多動や睡眠障害、大声をあげるなどの感情障害により、医師による治療的かかわりがしばしば必要になる
高度のアルツハイマー型認知症:MMSEやHDS-Rが10前後
・配偶者や子どもの顔が分からない
・家の中でもトイレの場所が分からない
・寝巻きの植えに普段着を重ね着してしまう
・ボタンをかけられなかったり、ネクタイをきちんと結べない
・お湯の温度や量の調節ができない
・体をうまく洗えない
・風呂から出た後、体を拭くことができない
・トイレの後、きちんと拭くことを忘れる。また、トイレを済ませた後に服を直せない
・尿失禁や便失禁
・話し言葉が途切れがちになり、単語・短い文節に限られる。さらに進行すると、理解しうる語彙はただ1つの単語になる
・ゆっくりした小刻みの歩行になり、階段の上り下りに介助を要する
臨床的特長が複数のステージに該当する際には、より重症度の高いステージで判定するとのこと。MMSEやHDS-Rの相当する値は正確ではありません。正確なものはもとの論文を探して頂いた方がいいでしょう。
これを意識しながら認知症を診てみようかな♪o(^-^)o
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