2007年11月 9日 (金)

ジプレキサと血糖リスク

イーライリリー社がオランザピン(ジプレキサ)が、他の非定型抗精神病薬に比べて血糖上昇のリスクがより高いことを正式に認めた、とのこと。http://www.biotoday.com/view.cfm?n=22479

そんなことは、臨床的に以前から言われていたこと。なのに、まだ製薬メーカー自体が認めてなかったとは驚き。認めたくなかったんでしょうね~。そして、ついに認めるに至ったのも、じぶんと肥満大国アメリカで追い込まれたんでしょうね。

というわけで、ジプレキサを服用するときには血糖に要注意ですね。医師サイドとしては、処方するならリスクを確実に告知しなければいけません。

当サイトの関連記事として「糖尿病+統合失調症」がありますので、ご参考まで。

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2007年10月24日 (水)

ジプレキダ20mgで開始?

ここしばらく、ジプレキサ初回から20mg/day処方することをイーライリリーのMRさんから提案されます。文献的な根拠も示されます。その方が最終的な投与量が少なくて済むのではないか、というお話。

しかし、添付文書では1日1回5~10mgから開始とされています。この時代、添付文書に書いてあることを守って治療を行うことは大切なことではないでしょうか。医師の自己防衛としても、そして乱暴な医療から患者さんを守るためにも。

20mg/day開始が有効なのであれば、添付文書レベルで変更して頂けるといいのでしょうね。……って、そんな簡単に書き換えられるものではありません。せめて、しっかり文献を手元に置いて、根拠を明確に示せるようにするぐらいでしょうか。イーライリリーさんとしては、どうお考えなのでしょうね。

というのも、しばらく前になりますが、ヤンセンファーマさんからは、添付文書に従って治療を始めることの大切さをご講演頂いたばかり。それからはリスパダール液を使うのも2mL/dayから始めて漸増するようにしています。

以前に比べて、医師の裁量権の重みが薄れリスクへの対応の重みが増しています。今まで通りの感覚ではいけません。気をつけなきゃですね(・_・;

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2007年6月28日 (木)

CATIEスタディ?

オランザピン(ジプレキサ)の有用性について語る際にCATIEスタディというものがよく登場します。Clinical Antipsychotic Trial of Intervention Effectivenessの略(補)。製薬会社との関連性のない研究機関が新規(=非定型)抗精神病薬を中心に患者さんに無作為割り当てをして治療をした、というもの。

そして、オランザピンが優れていた、という結果。ですからジプレキサを発売しているイーライリリーの講演会で、頻繁に語られます。

じゃあいったい、どんな条件で試験をしたのでしょうか。各薬剤の用量設定を聞けば……

オランザピン 7.5~30mg/day
クエチアピン 200~800mg/day
パーフェナジン 8~32mg/day
リスペリドン 1.5~6mg/day
ジプラシドン(日本未発売)40~160mg/day

というもの。

しかし、これは本当に妥当なものなのでしょうか?

オランザピンは日本で20mg/dayが限度なのに、30mg/dayも使っています。リスペリドンは日本で12mg/day処方できるのに、6mg/dayまでしか使われません。

ジプラシドン以外の最大投与量をリスペリドン換算すると下記の通り。
オランザピン  15
クエチアピン  12
リスペリドン  6
パーフェナジン 3.2

このCATIEスタディに基づいて、イーライリリーは次のように発表しています。「薬物治療を長続きさせる主要因は症状の改善度であり、副作用ゆえに脱落する患者は少数派」

それならば、リスペリドンやパーフェナジンも、もっと増量して治療してあげればよかったハズ。そう思わずにはいられません。

複数の薬剤を同時に比較するのは大変なことだと思わされる結果でした。こんな大規模の試験がホイホイとできるハズもありませんが、薬剤の真価をきちんと問えるCATIE-2か何かが行われることを望みます。……って無理ですよね(-_-;

補:総責任者Liebermanの家族の家族がCATIEだという噂……コレ、ほんと?

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2007年5月 4日 (金)

口腔内崩壊錠

ジプレキサ(一般名オランザピン)ザイディス錠に続いて、リスパダール(一般名リスペリドン)OD錠が発売されるとのこと。これらは口腔内崩壊錠と呼ばれるもの。平たく言えば「口の中でシュワッと溶ける薬」のことです。水無しですら服用できる、とのこと。

Good4shcizo_22_1 薬を飲むには、口の中にコロッとある錠剤を喉の奥にゴクリと送り込む作業が必要です。慣れた人には簡単にも思えることですが、苦手な人にとっては負担なこと。慣れた人にだって、意識されない程の微妙にではありますが負担にはなっているハズ。そんな負担を減らす意味でザイディス錠とOD錠は大きな意味があることでしょう。

ザイディス錠はモロく、特別な扱いが必要です。しかし、OD錠はある程度の硬度があり分包機に入れることができるとのこと。

これについて「OD錠で水が不要+通常の錠剤で水が必要=水が必要」であり、無意味ではないか、との意見を耳にすることがあります。確かに一理はあります。しかし、それは「全か無か思考」というもの。
OD錠で飲みやすい通常の錠剤少し飲みやすい」が正解。少しでも飲みやすくする努力をすることが大切です。これまで通常の錠剤を用いていたところを、OD錠にいくらかでも切り替えることができれば、それは服薬する患者の負担を減らし、そしてアドヒアランスの改善にもつながることでしょう。

うまく口腔内崩壊錠を活用していきたいものですね(^-^)

ザイディス錠については2006年3月25日の日記「ザイディス錠と液剤」にも書いてますので、興味がありましたらどうぞ(^-^/

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2006年12月28日 (木)

ジプレキサと高血糖リスク

知人SIU氏より知らされたジプレキサのニュース……

Eli Lilly社の非定型抗精神病薬・ジプレキサ高血糖リスクに関して、社内資料と公表データに食い違いが認められたというニュースをNew York Timesが先週木曜日に報じました。

http://www.biotoday.com/view.cfm?n=17065

BloodsugarNew York Timesは数百ものLillyの社内資料を入手しており、その資料をもとにして今回の記事を発表しました。

……とのこと。

ジプレキサが良い薬なのは変わりの無い事実。実際に、統合失調症に効果があります。そしてパーキンソン症候群などの錐体外路系副作用が非常に少ないもの。

ただ、高血糖のリスクについて注意するのは忘れちゃいけませんね。良い薬なだけに慎重に、ですね。ジプレキサ服用中の方は、食べすぎには御注意を。

ジプレキサ服薬中の方は2006年11月27日の記事「非定型向精神薬をお飲みの方へ」をどうぞ。

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2006年11月27日 (月)

非定型向精神薬をお飲みの方へ

向精神薬=抗精神病薬(ひらたく言えば安定剤)の中で比較的新しいものに「非定型向精神薬」があります。リスパダールジプレキサルーランセロクエルエビリファイのことです。お読みの方の中には、これらを服用中の方もいるハズ。でしょ?

Good4shcizo ここで非定型向精神薬の副作用を扱うことがあります。私としては服用中の人が怖がっちゃうかな?と不安。むやみに怖がらないで下さい。非定型向精神薬は、従来の薬よりも副作用が少ない薬です。だからこそ新しく登場したのです。むしろ安心してよい薬なのです。

そして、自己判断で中断しないで下さい。病気によっては、薬を使用せずにいると進行してしまいます。それこそ脳にダメージが生じるなど、取り返しがつかなくなることがあります。それは副作用が生じることよりも恐ろしいことです。ホント、ホント。

治療を受けている方は、副作用が生じたとしてもやたらと恐れずに適切に対処しましょう。主治医とよく相談をし、副作用(の可能性)と病気を冷静に天秤にかけ、よく考えるべきでしょう。

私や家族が統合失調症になったら、迷わず非定型を使用したいもの。だからこそ患者さんにもオススメするわけですよね(^-^)

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2006年3月25日 (土)

ザイディスと液剤

血中濃度の上がりかたについて、こんな話を聞きました。

ジプレキサ®(オランザピン)の通常の錠剤と、口でシュワッと溶ける口腔内崩壊錠=ザイディスでは、殆んど血中濃度の上がりかたに差異はないリスパダール®(リスペリドン)の錠剤と液剤では、液剤の方が早い
というのです。

  • ジプレキサを頓服で用いるなら、通常の錠剤もザイディスも同じ
  • リスパダールを頓服で用いるなら、液剤の方がいくらか早い効果が期待できる。

ということでしょうか。

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2006年2月 9日 (木)

ジプレキサ・ザイディス

昨日の日本イーライリリーの講演で、ジプレキサザイディスプラセボをもらいました。講演の中で患者さんに「お菓子みたい」と言われるとありましたが、確かにこれはラムネみたいです。口に入れたとたんにシュンッと溶けて、何だか甘めの味が舌に残ります。

Lily◎果汁100%オレンジジュース1リットル6本入

会場にいた人の中からは、リスパダール液オレンジジュースに入れる病院で、そのオレンジジュース欲しさに不穏になってみせる人がいたらしい、との話が。「これを頓服に使うと、ジプレキサ欲しさに不穏になってみる人がいるのでは?」みたいな笑い話が。そんな人にはラムネをあげましょうねw

ちなみに写真リンクは「Lily」が出してるオレンジジュース。決して「日本イーライリリー」ではありませんのでお間違えなく(^-^;

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2006年2月 8日 (水)

ジプレキサ

今日は札幌太田病院の吉川先生の講演を聞いてきました。内容は「急性期からジプレキサを使いましょう」というもの。最初から20mg/dayを続けるのが良いとのこと。20mgから始めて漸減すると、少量から始めて漸増するのに比べて最終的な処方量が少なく済むといいます。さらに、改善度も高いとか。なかなか興味深いですね。

いやぁ日本イーライリリーが今回の講演会を開いた目的は明確です。初発の統合失調症にジプレキサを処方してもらって、一生飲んでもらいたいんでしょうね^-^;

Book オランザピン100の報告

著者:上島 国利
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この本、医局にあるのは見たけど、全く読んでないんですよね(^-^;

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