抗うつ薬の中断症候群
少し前になりますが、GSKのMRさんに「Antidepressant Discontinuation Syndrome[SSRIを中心に]」という本を見せて頂きました。Discontinuation Syndromeというのは中断症候群、中止後発現症状、退薬症候群、断薬症候群など呼び方は様々。抗うつ薬での治療を終了するときに出現ことがある症状です。抗うつ薬を急に中断したり大幅に減薬したりしたりすると生じやすいと言われています。
平衡障害:フラフラした感じ、めまい
感覚の異常:錯感覚、しびれ感、電気ショック様の感覚
身体の異常:傾眠、頭痛、振戦、発汗、食欲不振
睡眠障害:不眠症、悪夢、多夢
消化器症状:嘔気、嘔吐、下痢
感情の異常:易刺激性、不安、激越、抑うつ気分
などが出ることがあります。
ですから、抗うつ薬を止めるときには、急に減らさず、徐々に徐々に減らすべきなのは当然ですね。患者さん側からすると、良くなり始めたところで「もう大丈夫かな」と薬を止めたくなるもの。治療初期から「薬は良くなってしばらく続けます」「中断症候群を避けるべく、徐々に減らす必要があります」の2点を、治療初期に説明しておくのがいいのでしょう。
そして、その本の中に興味深いことが書いてありました。
Himeiらや松本らによれば、抗うつ薬を投与した初期に副作用が強く生じた例では、中断症候群が出やすい、というのです。SSRI/SNRIを飲み始めたときに嘔気などが出た人では、止めるときに気をつけた方が良さそうですね(^-^)
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